お気に入りの場所 | |
愛媛県宇和島市 蒋渕(こもぶち) | |
その昔、数学(算数)で「ねずみ算」というのを勉強したことがある。ネズミの親が子どもを産み、またその子どもが親になって子どもを産んでいき、加速度的にネズミの数が増えていくという内容であった。これは机上の計算だけではなく、これに近いことが起こったと聞いた場所がこの戸島、蒋渕周辺のことだった。 宇和海には元々ネズミが多く生息し、「古今著聞集」にも13世紀に魚を捕る網にネズミが大量にかかったと書かれている。戦後すぐの1949年夏には戸島に大量発生したネズミは日振島、蒋渕にも移動し、宇和島周辺にも接近したという記録も残っている。 1951年末の日振島、戸島の生息数は80万匹と言われている。 今私がここを訪れるのは、もっぱら「グレ」釣りのためだ。大きなグレをねらって訪れるも、なかなか思うようにはいかない。しかし、海の透明さ、遠くに浮かぶ数々の島影など、ここの風景は私にとっての「お気に入りの場所」には違いない。 |
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日が昇る前に磯に渡してもらい、夜明けを待つ。明るくなるのを期待に胸をふくらませながら準備する。ようやく空が明るくなり、遠くの島影が次第に輪郭を明らかにしてくる。さあ、第一投。まだ暗くて、うきがよく見えない(電気うきは忘れた)。風が少し強いのが気になる。 | |
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ようやく明るくなってくるも、なかなか釣れない。クーラーボックスがわびしそう。![]() ![]() |
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天気予報では、風はほとんど吹かないと言っていたのもかかわらず、風は強くなるばかり。うねりも出て、時々足にしぶきがかかる。天気予報の嘘つき。 前に、やはり宇和海で釣っていたときに、体長2m以上もある鮫が足元に ![]() 泳いできた。 せっかく集めた魚が散ってしまい、その後はさっぱりだった。 |
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グレを釣るのは「ふかせ釣り」なので、エビ(オキアミ)をたくさん海に撒く。中には水に浮くオキアミもあるため、それを狙ってカモメがくる。釣れている時にはあまり気にならないが、釣れてない時には「高いえさを買って、水の中の魚と水の上のカモメに餌付けに来た」としか思えない。くやしい!! ![]() |
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磯に渡してもらった渡船。お世話になりました。帰ってくると岸壁で鯵を釣っている人がいて、見ている間にも、何匹も釣る。こっちの方が良かったかも。 | |
グレ1匹、ブダイ1匹、カワハギ1匹。大きさは・・・・・恥ずかしいからやめとこ。 次回はもっと、大きなものを! ![]() |
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